
Boot CampはMacとWindowを両方使いたいPCユーザーにとっては、夢のような仕組みですが・・MacとWindowsのOSを切り替えできない問題が発生しているようです。

「option+起動」してもWindowsが表示されない時の対処法はこちら
MacとWindowsのOSを切り替えできない理由とは?
これまではWindows側で起動した際には、画面右下のBoot Camp メニューから「OS X で再起動」を選択して、簡単にMacOSへ切り替えることができました。
しかし、新しいMacOSでは「OS X のブートボリュームが見つかりませんでした」というメッセージが表示されるとともに、一向にMacOSへ切り替わらないという現象が発生しています。
この問題は、macOS High Sierra以降でソリッドステートドライブが Apple File System (APFS) にアップグレードされることにあります。


HDD搭載のMac | SSD搭載のMac | |
Mac OS Sierra以前 | 〇(できる) | △(ここ注意!) |
Mac OS High Sierra以降 | 〇(できる) | ×(できない) |
搭載されているストレージの種類(HDD・SSD)と、インストールしているOSの種類の組み合わせによって、OSを切り替えできる・できない状況が発生します。
注意すべきなのは、SSDを搭載したMacを使っている人がMac OS High Sierra以降のOSにアップグレードした場合です。
フォーマット形式で「Mac OS拡張ジャーナリング」を選択していた場合、OSアップグレードと同時にフォーマット形式が「APFS」へ変更されます。
そのため突然、Windows OS側で「OS X で再起動」が使えなくなってしまうのです。一見トラブルのように思えますが、実は仕様なので問題はありません。
最新のMac製品やOSから切り替える方法
今後、最新のMac製品やOSからは、Startup Managerを使用して切り替えることになります。
作業中、切り替える度に再起動が必要になりますが、確実に切り替えることができます。
step
1「option+起動」 or 「option+再起動」
「Mac を再起動」or「Macの電源を起動」した後、すぐに「option」キーを押し、そのまま押し続けます。
先に「option」キーを押しながら、「Mac を再起動」or「Macの電源を起動」してもOKです。
step
2Startup Managerが出たらoptionキーを放す
Startup Manager のウインドウが表示されたら「option」キーを放します。
もし、ファームウェアパスワードを設定していれば、ファームウェアパスワードの入力画面が出たら「option」キーを放します。
step
3起動ディスクを選択
Macintosh HD または Boot Camp(Windows)の起動ディスクを選択し、矢印ボタンをクリックするか「return」キーを押します。
「control」キーを押しながら矢印ボタンをクリックするか「return」キーを押すと、次回からの通常起動は、その起動ディスクで自動的に立ち上がるようになります。

参考macOS High Sierra で Windows と macOS を切り替える
システム環境設定からは切り替えできない?
システム環境設定から起動ディスクを選択し、再起動することでOSを切り替えることもできますが、実はその都度の切り替えには不向きです。
この操作はデフォルトの次回起動時のOSを変更しているので、Windowsを選択して再起動した場合、Mac OSに戻す際に結局「option+起動」か「option+再起動」をすることになります。
色々と面倒なので、システム環境設定からのOS切り替えはおすすめできません。
参考Boot Camp を使用してお使いの Mac を Windows または macOS で起動する
まとめ
WindowsからMacへ簡単にOSを切り替えできないのは、ストレージがSSDでフォーマット形式がApple File System (APFS)になっている場合です。
「突然、切り替え出来なくなった!」と驚いてしまいがちですが、これから発売されるMacでは簡単に切り替えできないのが当たり前になります。
不便になったと思いがちですが、セキュリティ面では格段に向上しているので、逆に安心して2つのOSを使い分けることができます。


今後、Mac OSとWindows OSを切り替えるには
- 「option」+起動
- 「option」+再起動
と覚えておくと良いですね。